インタビュー

NPO法人×ライフプランナー

「がんばって」ではなく、一緒に!震災と向き合い、石巻に根ざした活動を続ける女性たちとともに「がんばって」ではなく、一緒に!震災と向き合い、石巻に根ざした活動を続ける女性たちとともに
兼子 佳恵さま

代表理事

武田 浩之

仙台支社 シニア・コンサルティング・ライフプランナー

萱場 祐子さま

副代表理事

宮城県石巻市を拠点に、地域のママたちが中心となって立ち上げたNPO法人 石巻震災支援ネットワーク「やっぺす!!」(以下、やっぺす)。2011年3月11日の東日本大震災でも最大規模の被害を被ったかの地で、被災の数カ月後から活動を開始。子育て支援や仮設住宅の支援、女性や若者の活躍支援、そして支援活動を希望する企業・団体と被災地現場をつなぐコーディネートなど、さまざまな事業を地道に展開してきました。代表理事・兼子佳恵さん、副代表理事・萱場祐子さんの二人に、担当ライフプランナーの武田との出会い、やっぺすの活動と被災地・石巻の今について伺いました。

  • 「やっぺす」とは石巻の方言で、「一緒にやりましょう」の意。
  • 所属・肩書は2016年取材当時

自分たちの意思を持って活動できる場所が必要だった

武田:自ら被災しながらも、震災発生わずか2ヶ月後の2011年5月にやっぺすを立ち上げられたと伺いました。すごい行動力ですね!

兼子:人は誰かに必要とされ、役に立つこと、感謝されることがすごく大切。震災では被害の大小に関わらず、それぞれがいろいろなものを失いました。被災直後は、外部からの多くの支援によって支えられてきましたが、それに頼り続けるのではなく、私たち自身が自立していかなければいけない。そういう意味でも自分たちの意思を持って活動できる場所、やっぺすが必要だったんです。

萱場:やっぺすの立ち上げ当時は兼子と私を含め5名程度の本当に小さな団体でした。メンバーのほとんどが自宅や仕事を失う中で、何か自分にできることをしたいという思いを共有していました。今思えば、何かをすることで沈んだ心を少しでも前に進めたいという気持ちがあったのだと思います。

途方に暮れていた中、一番に駆けつけてくれた。今では家族のような存在

武田:当時、私は萱場さんの担当者として、ご主人の経営される会社・エムワイフーズの再建に向けて、ご一緒に関係各所を回っていた時期です。

萱場:その際は本当にお世話になりました。震災で自宅も会社も全壊してしまった中で数日後になんとか実家に避難し、そこでようやく家族と再会できたという状況でした。ですから、その後しばらくは気力も湧かず、何から手をつけたものか途方に暮れていました。そんなとき、実家まで武田さんが訪ねてきてくれたのには驚きましたよ。

武田:震災発生から1週間後ぐらいでしたね。各地で道路が寸断されていて、お伺いするまでに時間がかかってしまいましたが、ご無事を確認できたときはとてもホッとしました。

萱場:正直、そこまでしてくれるとは思ってもみませんでした。まさか一番に駆けつけてくれたのが、保険屋さんだなんて。その後、武田さんに紹介いただいた弁護士さんとも相談し、事業者再生支援機構への債権買い取り申請や、中小企業庁のグループ補助金申請などを行うことに。武田さんにもあれこれとサポートいただきました。大げさでなく会社が存続できているのは、武田さんのおかげだと本当に感謝しています。主人も私も武田さんを本当に信頼していて、今では家族のように思っているんです。

兼子:そんな萱場さんからの紹介があったからこそ、私も安心して武田さんに保険もお任せすることにしたんですよ。

武田:ありがとうございます。やっぺすのように地域に根ざし意義のある活動をされている方々のお役に立てることは、プルデンシャルとしても本望です。

ハード面での復興が進む一方、“心の復興”はこれから!

武田:2013年からは、プルデンシャル生命の社員のボランティアの受け入れにもご協力いただいていますね。東京本社の社会貢献担当者が、当社のご契約者であるとは全く知らず、あくまで石巻で実績のある団体としてご相談をさせていただいたと後から知りました。

兼子:プルデンシャルの皆さんには仮設住宅や公共施設、浜辺や公園の清掃ボランティアなどに、毎年参加いただいていますよ。

萱場:社員の皆さんがよく働いてくださるのに感心しています。何か役に立ちたいという気持ちが強く、またチームワークがよくて、その場のニーズに臨機応変に対応してくださって、仕事ができる人たちなんだろうなと思います。武田さん自身も何度も来てくださってますよね。

武田:そうしたボランティアでお役に立てることは私たち自身も大変誇りに思っています。一方で、震災から歳月を経て、被災地の皆さんが求めているものも変化してきているのでは?私たちに今できることは何でしょうか?

兼子:何かを無償で提供いただくことで生活を支えてもらうという段階は過ぎました。ですが、まだ震災から気持ちが前に踏み出せない人、取り残されていると感じている人たちもいます。だからこそ、自分たち自身で立ち上がるための応援・サポートが必要なんです。そうした方たちには、ただお話を聞く、相談に乗るだけでも大きな助けとなるはずです。

武田:傾聴ボランティアは、私たちが得意とする分野かもしれませんね。微力ながら、これからもお二人とやっぺすの活動を応援させていただきます。

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