今井 雄孝 ImaiYutaka

2020年入社
主計システム開発チーム
一橋大学 経済学部 経済学科
※在籍年次やポジション名などは2025年取材時点のものになります。

「自分という人間を見てくれた」会社との出会い

就職活動当初、特定の業界に絞ってはいませんでした。私は、人のために働く上で、ゼロから何かを生み出すことよりも、マイナスをゼロに戻すことに貢献したいと考えていました。そんな中、サークルの先輩に金融業界、特に生命保険会社へ進む方が多かったことから、自然と生命保険業界に関心を持つようになりました。生命保険の「もしもの時に経済的な不安を取り除き、お客様とそのご家族の生活を守る」というビジネスモデルに共感し、まさにこれが私の目指す「人に寄り添う仕事なのでは」という思いが芽生えたのです。

プルデンシャル生命の選考で最も印象的だったのは、個人面接の中で面接官が自分の質問にじっくり向き合ってくださった時間でした。1時間の面接のうち、20分近くを私からの質問に充ててくださり、学生一人ひとりと真剣に向き合おうとする姿勢が伝わってきました。ある面接では質問が盛り上がり、時間が過ぎた後も、私のために惜しみなく話しをしてくださった方もいました。一方的に評価されるのではなく、「自分という人間を見てくれている」と実感できたことが、入社の大きな決め手になりました。

システム開発の本質は、「対話」にある

入社後は、約9か月間にわたり、IT職向けの保険・金融システムの開発に特化した知識を学ぶ専門的な研修を受けました。この研修を通じて、システム開発に対するイメージが大きく変わりました。入社前は「システムエンジニア=ひたすらコードを書く仕事」だと思っていました。しかし実際には、社内ユーザーとの対話を通して「何を作るべきか」を明らかにし、形にしていくプロセスこそが、システム開発の本質であると気づきました。

そのことを痛感したのが、配属後に関わった「申請書システム」の改修プロジェクトです。このシステムは、営業社員や本社社員が備品や什器を申請・発注するための社内ツールです。システムの開発要件において社内ユーザーとの間に認識のズレが生じてしまいました。開発も終盤に差し掛かったテスト段階で、社内ユーザーから「必要な機能が足りていない」と指摘されたのです。要件定義の際にしっかり確認したつもりでも、「IT部門にとっての常識」と「社内ユーザーにとっての常識」は必ずしも一致していない。そのことを、身をもって思い知った出来事でした。最終的にはリリース時期を調整して対応しましたが、社内ユーザーに迷惑をかけてしまったという自責の念は、しばらくの間消えることがありませんでした。

そんなとき、そのプロジェクトの社内ユーザーの方から「コアバリューレター」をいただきました。コアバリューレターとは、当社の行動指針であるコアバリューを体現した活動や行動をとった社員に対して、互いに誉めあい、感謝を伝えるために贈り合っているものです。そこには「大変なこともありましたが、システム開発いただきありがとうございました」と綴られていました。精一杯対応したが迷惑をかけてしまったと思っていたため、その言葉に胸が熱くなりました。腹を割って本音で対話を重ね、できること・できないことを正直に伝えてきた姿勢を評価していただけたのだと感じ、「自分のやってきたことは間違っていなかった」と救われる思いがしました。この経験を通じて、認識のズレを防ぐためには、何よりも“対話を惜しまないこと”が大切なのだと強く実感しました。オンラインでのやり取りが主流となった今も、この姿勢は変わっていません。

自己開示から始まる信頼関係
未来を創る立場へ

日々の業務のなかで、システム開発会社や周囲のメンバーとの信頼関係を築くために、自己開示を大切にしています。単に業務内容を伝えるだけでなく、ちょっとした雑談を交えながら、自分の考えや置かれている状況も一緒に伝えるようにしています。そうすることで、「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらえる関係性を築けると感じているからです。

また、当社のIT部門には、若手の自主性を尊重し、裁量を持たせてくれる風土があります。そのおかげで、責任ある仕事を任される機会が多く、自ら考えて動く余地も大きいと実感しています。責任の大きさに緊張することもありますが、それも含めて、若いうちから多くを学べる貴重なチャンスだと思っています。

将来的には、今の部署でより多くの人を支える存在になりたいと考えています。特に、システム開発を通じて本社を幅広く支える業務に携わり、自身のスキルをさらにスキルを高めていきたいです。そしていずれは、未来を創る立場として、組織全体をリードする存在を目指します。

IT部門では現在、大規模プロジェクトも複数進行中です。技術も働き方も目まぐるしく変わる今だからこそ、「社内ユーザーとの対話」を原点に据えながら、会社の成長を支えるシステム開発に貢献していきたいと思います。

今井さんのある日のスケジュール